つくし文具店

店主雑記

第2回 手放せない「つくしノート」

気に入ると同じものを使い続ける方なのですが、ノートに関しては、
なかなか自分の定番ができずに、その時々で違うノートを使っていました。
「つくしノート」を、ドリルデザインといっしょにつくろうとした時に考えたのは、
自分でもずっと使い続けたくなるようなノートにしたいということでした。

デザインディレクターという仕事柄、ノートには文字だけでなく図や絵や
サムネイルなどを描くこともあるので罫線はない方が使いやすいのですが、
一般的なノートは、罫線がはいっている方が多くてちょっと残念に思うこともあります。
というわけで「つくしノート」には、罫線はなく、目に優しいややクリームがかっていて
書き心地もいい紙を選んでいます。

スタンダードな大学ノートを彷彿とさせるグレーのシンプルな表紙に、
ノートを綴じるためのゴムのラインが上から1/3にあってアクセントになっていて、
タイトルを書くのにも適しています。製本は、美術製本と得意とする長野県にある
美篶堂にお願いしました。手作業で製本していて、開きがいいのが自慢です。
紙は、ちょうど100枚。200ページ。束がしっかりあって、ノートというより、
本のような佇まいです。

使いはじめた時には、書くのがもったいないぐらいの気持ちになりましたが、
今では毎日持ち歩いて、ラフにどんどんメモやアイディアを書き込める
心強い味方になっています。ドリルデザインをはじめ、まわりの人には、
「つくしノート」を定番として使っている人も多くて、
ちょっと恥ずかしい時もありますが、同時にうれしくもあり、
ぼく自身、これからも手放せないノートになりそうです。

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