つくし文具店

店主雑記

第4回 ちいさなデザイン教室にたどりつく

さまざまな模索の中で、2012年に「ちいさなデザイン教室」がはじまりました。

考えてみると、2005年にリニューアルしたつくし文具店に大きな黒板をつくり、
教室みたいな空間にした時点で、教室をはじめてもおかしくなかったのですが、
その時は、そんなことは思いつきませんでした。

つくし文具店をはじめて2年目から数年は、
展覧会やイベントをいくつか開催しました。
この試みは、駅から遠いつくし文具店に、
わざわざ来てもらうきっかけとなりました。

その後、どうせだったら、デザイナーから話を聞く機会をつくろうとはじめたのが、
「文具教室」という試みです。
小さなスペースに8人ぐらいが集まって、
デザイナーの話を聞き、参加者全員で交流しました。
様々なデザイナーに来てもらい30回以上続きました。

それはそれで、面白かったので、
1回限りだけでなく、何か具体的なことにつなげたいと考えるようになりました。

一方、日直がもう少し交流や活動の広がりを持てるようにできないかと考え、
懇親会や、ホームルームなど集まる機会を増やすようになりました。

こうして、次の展開として、機が熟すように、
文具教室と日直制がひとつになり、
「ちいさなデザイン教室」という試みがはじまったのです。

今年、3年目となる「ちいさなデザイン教室」
毎年24名の生徒が3クラス8人ずつにわかれ、
月1回のペースで集まって、様々なことを話し合い、
具体的な活動につなげていきます。

つくし文具店がリニューアルして7年目にしてようやく、
教室の生徒が日直をするというあたりまえのかたちに
たどりつくことができたのです。

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