つくし文具店

店主雑記

第10回 手紙を書いてみませんか? 

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手紙を書くのが苦手です。
誰に、何を、どう書いたらいいのかわかりません。
その上、字が汚いし、面倒くさいことが嫌いなのです。

それでも、どうしても手紙を書かないといけない時もあります。
そういう時に、必要な「便せん」と「封筒」。
どんな便せんと封筒にしたらいいか考えるのも面倒くさいので、
いつも使える決まったものがあるといいなと思っていました。

そこで、ドリルデザインに無理やりお願いして
つくってもらったのが現在の「つくし便せん」と「つくし封筒」です。

「つくし便せん」は、二つ折りにすると「つくし封筒」におさまるA5サイズ。
表面がザラザラで、裏面がツルツルの質感の白い紙が60枚。
罫線のない紙なので、絵を描いたりなど、気軽に自由な使い方ができます。

また、しっかり文章を書きたい時は、
グレーの表紙を下敷きにして、白い罫線をガイドラインにすれば、
等間隔に、きちんと文字を書くこともできます。

「つくし封筒」は、つながる くらしと しごとを象徴し、
プライベートにも仕事にも使える封筒を目指しました。
たどりついたのは、ダイヤ貼りの封筒の奥行きを深くしたかたちです。

エアメールの封筒のように軽やかな印象。
薄い紙の裏面に、「つ」のマークがたくさん並んでいます。
さりげなく日常に溶け込む封筒です。

「つくし便せん」も「つくし封筒」も
どちらも地味な印象ですが、使いはじめると手放せなくなります。
ぼくのように手紙が苦手な人には、ちょうどいい頃合いなのです。

昨年のちいさなデザイン教室には、「葉組」というクラスがありました。
女性ばっかりの8人は、なぜかみんな手紙好き。
いつのまにか、つくし文具店に手紙をだそうという話になりました。

それぞれに工夫をこらした手紙は、どれも個性的で、印象に残りました。
携帯やパソコンで気軽にメールができる便利な世の中だからこそ、
手書きの手紙を新鮮に感じるのかもしれません。

あなたもつくし文具店に手紙を書いてみませんか?
文具のこと、デザインのこと、小さな店のこと、好きなこと、
なんでもかまいません。
手紙が好きな日直が返事をくれるかもしれません。

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